スタッフブログ

2019年05月

2019.05.21

液体ワックスの違い

春雪のワクシングには必需品の液体ワックスですが、「どれを塗れば良いですか?」というお問い合わせをいただくことがあります。

ガリウムでは以下の4種類・7商品の液体ワックスを販売しています。たしかに迷いますよね。。😅

Maxfluorシリーズ(Maxfluor、Dry、SuperWet)

Dr. FCG Liquid

Premium Fluor

GENERAL F100、F220

今日はこの液体ワックスの違いをビシッと解説します👍

液体ワックスは大きく分けると「パラフィン系」と「フッ素系」に分かれます。そして当然、パラフィン系よりフッ素系の方がよく滑ります。

ガリウムワックスのラインナップでは、GENERAL F100とF220がパラフィン系で、その他がフッ素系です。F100とF220はサイズ違いで、中身の液体は同じです。フッ素を配合していますが、主成分はパラフィンなのでパラフィン系ワックスに分類してます。

では、フッ素系液体ワックスの違いは何かというと「フッ素の違い」です。

撥水性の高い(=滑走性の高い)フッ素は、原料としての価格が高くなるため、商品の価格も上がってしまいます。

なので、一番高いMaxfluorシリーズが最も滑走性がアップします。Premium Fluorが一番お手ごろな価格ですが、MaxfluorやFCGに比べると、滑走性は劣ります。(とは言え、春雪には十分効果を発揮します)

というわけで、冒頭のお問い合わせを簡潔にお答えすると、

「値段と滑走性は完全に比例しますので、お財布と相談してください」

ということになります😅

ちなみに、ホットワクシングで既にパラフィンワックスを塗っている場合は、パラフィン系の液体であるF100やF220を塗り重ねてもあまり滑走性は変わりませんので、フッ素系液体をオススメしています。

フッ素系液体も、パラフィンワックスをホットワクシングしてある板に塗ると、より効果を発揮しますよ👍

近年、他のメーカーさんから高滑走性・高持続性を謳ったアイロン不要の液体ワックスが次々に発売されていますが、アイロンを使ったホットワクシングにはどうやっても勝てないのが実際のところです。

長くなりそうなので、この話はまた別の機会に。

2019.05.17

ガリウム金属

当社のワックスに配合している「ガリウム」。
29.76°Cという常温で融ける、めずらしい金属です。

手のひらの上で融けるというかなり”映える”金属で、InstagramやYoutubeでもそういった写真や動画を見たことある方もいらっしゃるかと思います。
「あれ、やってみたい!」という声をよく見聞きします。ワックスとは全く関係なく、そういった問合せのお電話が会社に掛かってくることもあります。。。

やってみたい気持ちはよくわかりますが、控えめに言っても、やめておいたほうがいいです。

まず、じつはあれ、けっこう難しいんです。
例えば、「室温25°Cの部屋の中で、30°Cで溶けるガリウムを体温36°Cの手のひらで溶かす」のって、(厳密に計算するとややこしくなるので)ざっと例えると、「0°Cで溶ける氷を、-5°Cの部屋で、+6°Cの板か何かの上で融かす」ような感じです。どうです?無理っぽいですよね。
手のひらの上で融かしている写真は、たぶん、湯煎か何かで液体にしたガリウムの上に固体のガリウムを乗せて、それっぽく見せてるんじゃないかなと思います。

また、人体への害は報告されていないようですが、他の金属をボロボロに腐食させる作用があるガリウムを素手で直接触るのは、あまりおすすめしないのが正直なところです。
実際に触ると、手や服など触れたものが黒く汚くなって、洗ってもなかなか落ちないので、かなり厄介です。

ワックスに配合しているガリウムは、企業秘密の手法で約5マイクロメートル(0.005ミリメートル)のサイズの粉末にして、エッジを腐食させない状態にして配合しているので、安心してワクシングしてください。

溶けた金属を素手で触るという経験はなかなかできることではないので、それでもやってみたい!という方は、ネットでも普通に売ってますので、試してみては!?

2019.05.10

夏のように暑くても。。。


夏のような暑い日が続いていますが、いつでも雪の話題で失礼します。

山形県の月山や長野県の乗鞍岳ではまだまだ雪上で滑れるので、まだまだ雪山シーズンですよね?

さて、ガリウムワックスのシリーズに「サマーワックスシリーズ」というラインナップがあるのをご存知ですか?

「SUMMER BLOCK」「SUMMER BLOCK HARD」「SUMMER GEL」という3商品なのですが、これらはサマーゲレンデと呼ばれる、プラスチック製のブラシやマットを使用したゲレンデでの使用を目的としています。

「夏の月山で滑るにはサマーワックスですか?」と訊かれることがありますが、そうではないのでご注意ください。

これからの時期の月山や乗鞍などの雪渓で滑るときのワクシングには、夏でも通常の雪用のワックスを使用します。

具体的には春雪用のワクシングと同じで、PINK系やD-CONTROLをホットワクシングして、STRONG PASTE HOTやPREMIUM FLUORを重ねます。もちろんD-CONTROLセットのリキッドでもOKです。

雪質どうこうというより、とにかく汚れを寄せ付けないワクシングを行います。クリーナー300や2WAY CLEANERを持って上がって、都度汚れを落としながら滑るのも効果的かと思います。

サマーワックスシリーズについては、またこんど詳しく解説しますね

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